しみ・そばかすでお困りの方へ
しみやそばかすは、表皮の基底層で作られるメラニン色素が沈着したもので、日光暴露、加齢、怪我、火傷、擦りすぎなどの摩擦、ストレス、遺伝など原因は様々です。お肌はデリケートですので、しみの種類や原因を理解して必要なケアを行い、美しい素肌を保ちましょう。
しみの種類
老人性色素斑（ろうじんせいしきそはん）
「しみ」に一番多いタイプで、色は薄茶～こげ茶色です。紫外線の影響を受けやすい顔、手の甲、腕などに好発し、数cmまで拡がることがあります。
肝斑（かんぱん）
アジア系、ヒスパニック系、アフリカ系の30代～50代の女性に多く、紫外線、妊娠中や更年期、ピルの服用、副腎皮質ホルモンの異常によるメラノサイトの活性化が原因と考えられています。おでこ、頬、鼻の下、目元、口の周りなどに左右対称にでき、紫外線や間違ったスキンケアによる摩擦などの刺激により悪化します。
雀卵斑（じゃくらんはん）
小鳥の卵の模様に似ていることからこの名前が付けられ、いわゆる「そばかす」のことです。両頬や鼻周り、額、頚部、前腕、肩、背中などに小さな薄茶色のしみがたくさんできます。過剰なメラニン色素が皮膚に沈着することで発症します。遺伝が関係しており、子供の頃から出現し、性差はなく、肌が色白の方や髪色が明るい方に多く見られます。
炎症性色素沈着（えんしょうせいしきそちんちゃく）
傷痕、やけど跡、にきびや湿疹の跡など、皮膚で炎症が起こった際に過剰に作られ、体から排出されなかったメラニン色素が沈着したものです。およそ半年〜１年でお肌が生まれ変わり、自然に消えることが多いのですが、残ってしまう場合もあります。体や手足にあるしみは消えるまでの時間が顔よりも長くなることがあります。
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう：老人性いぼ）
老人性疣贅（ろうじんせいゆうぜい）または老人性いぼと呼ばれることもあり、皮膚が盛り上がった薄茶色から焦げ茶色の良性な腫瘍です。顔や体によく見られます。しみと同じように見えるものは、しみ治療と同様の治療が可能です。大きく盛り上ったものは、炭酸ガスレーザーや手術などで除去します。
当院の治療法
ディスカバリーピコ
当院が使用している医療機器はイタリアQuanta社「ディスカバリーピコ」になります。 ピコレーザーは目的に応じてスポット、フラクショナル、トーニングという3種類の照射モードを使い分けていきます。
当院では患者様おひとりおひとりのお肌の悩みや状態を確認し、しみ・肝斑・あざ等に対し、メラニン色素の沈着度やその深さに応じ、適切なパルス幅や波長、エネルギーレベルを設定して最大限治療効果が現れるように治療してまいります。
ディスカバリーピコには以下のような特徴があります。
1.痛みやダウンタイムが少ない
ピコレーザーは僅かピコ秒という非常に短時間の照射であり、レーザーによる熱ダメージを痛みや肌へのダメージが少ない治療が可能となっております。 ※痛みの感じ方は個人差があります。予めご了承ください。
2.短期間で効果を実感しやすい
ピコレーザーはこれまでのレーザー治療と比較し、メラニン色素の粒子を細かく破壊することが可能です。破砕されたメラニン色素は、代謝機能によって体外に排出されやすいため、より少ない施術での美白効果を期待できます。
※治療回数は個人差がありますので予めご了承ください。
3.コラーゲン生成による美肌効果が期待できる
ピコレーザーはしみに対する効果だけでなく、肌のターンオーバーやコラーゲン生成を促進、肌のキメやハリを取り戻す、小じわや毛穴の開きを改善など、肌の質感を向上させます。それによって、ワンランク上の美肌効果を期待できます。
ディスカバリーピコの3つの照射方法
ディスカバリーピコスポット
しみに対してピンポイントで照射する治療で、これまでのしみ治療よりダウンタイムが短く、高い効果を発揮します。
ピコトーニング
顔全体にレーザーを照射する方法で、肝斑やくすみを消したい方など、通常の医療機器での治療が難しい患者様でも治療可能です。
また、ディスカバリーピコは以下のような様々なトーニング設定があります。
- 従来のQYAGトーニング
- ルビートーニング
- ダブルパルストーニング⇨肝斑の方におすすめ
- KTPトーニング
- Nd:YAGピコトーニング
これらを患者様の個々の症状に合わせ、最適な種類で治療いたします。
ルビーフラクショナル
ディスカバリーピコはピコレーザー製品で唯一ルビーレーザーが搭載されております。
メラニン色素が全体的にある方が適応です。フラクショナルレーザーであるのにダウンタイムは炭酸ガスレーザーなどの他のものに比べると短く、メラニンに反応させることでシミやくすみを改善させるとともに、真皮のリモデリングを行うことが可能で肌全体の張りも改善していきます。
CO２レーザーによる脂漏性角化症除去
脂漏性角化症（しろうせいかくかしょう）とは、「老人性イボ」とも呼ばれているシミです。茶色くて平坦なシミや老人性色素斑と並んで、よく顔や手の甲などに発生します。
CO２レーザー治療ではイボの隆起の程度に関係なく、脂漏性角化症をきれいに除去することができます。多くの脂漏性角化症に対応できますし、治療後に色素沈着が起こる期間は、液体窒素での治療よりも短く、たった数ヶ月程度です。
ただし脂漏性角化症を治療するには、基底部（底の部分）の異常な表皮基底細胞まで除去しなくてはいけません。
GAUDISKIN併用セラピューティック療法
一刻でも早くお肌を改善したいと考えている方、コストを抑えてシミと一緒に肌質まで改善させたい方、単体の商品では少々物足りない方にはガウディスキンの「セラピューティック」をお勧めします。
セラピューティックでは、以下の商品を使っていきます。
- インナーモイストTAローション
- HQクリア
- トレチノイン（処方薬）
ゼオスキンのセラピューティックよりも、トレチノイン反応（A反応）が軽くなります。セラピューティックは医師の診察、指導のもと行っていただきます。７週間程度の治療期間で、肌質改善が見込めます。
シミ取りピコスポット照射との併用
目立つ濃いシミに対しては、シミ取りのピコスポット照射というレーザー治療をはじめに行うことをおすすめしています。レーザー治療とガウディスキンのセラピューティックを併用することで、シミ取り照射後の色素沈着を抑え、レーザーでは取れにくい薄いシミやくすみ、肌の張りまで治療が可能になります。
ゼオスキンのセラピューティックよりも短期間で終わり、肌の赤みや皮むけなどは比較的軽く短期間で済みます。
※レーザー治療を受けない方でも、ガウディスキンのアイテム・セラピューティックを使用することは可能です。
ビタミンAシステム化粧品
(当院ではGAUDISKIN, Jan Mariniを採用しております）
ビタミンA（レチノール）とは、美容分野において、近年かなりの人気を集めている成分です。肌のターンオーバーを促進させることで、シミの元となるメラニンや古い角質の排出を促します。コラーゲンの合成も促進させるため、シミやシワ、ごわつき、くすみなどにも有効です。
当院では、高濃度ビタミンA（レチノール）が配合されているGAUDISKIN（ガウディスキン）、Jan MARIN（ジャンマリーニ）を取り扱っています。
