毛穴でお悩みの方へ
顔は常に外気にさらされているため、肌の潤いを保てるように皮脂を分泌する皮脂腺が多い部位です。しかし、皮脂腺は毛穴と繋がっており、皮脂が分泌されすぎると、毛穴が開いたり、皮脂と角質が詰まって黒ずみを起こしたりしてしまうなど、トラブルの原因になります。
毛穴のトラブルには皮脂や乾燥などの原因があります。自己判断のケアはかえって悪化させることがありますので、原因やお肌のタイプなどにあわせて専門的な治療を受けるようにしましょう。
当院では、専門的な知識と技術に加え、様々な治療方法をご提案しております。お悩みの方はお気軽にご相談ください。
よくある毛穴トラブル
毛穴がつまり黒ずんだ状態
皮脂と角質が混ざって毛穴につまることで角栓ができます。鼻の頭など皮脂の多い部分によく見られ、皮脂が空気に触れると、黒ずんでさらに目立つようになります。ご自身で無理に押し出したり、ピンセットで取ったりせず、洗顔や保湿をしっかりしましょう。
またピーリングなどでケアをするのもおすすめです。
毛穴が開いた状態
皮脂の分泌が多くなりすぎると、毛穴が開いた状態になってしまいます。
皮脂の多い額から小鼻にかけてみられ、優しく丁寧な洗顔と保湿が大切です。皮脂の分泌を抑えるような基礎化粧品や、マイクロボトックス、トラネックスピールなどがおすすめです。
たるんで、毛穴が目立つようになった状態
加齢によって肌がたるんだ状態になると、毛穴が楕円形に伸びて目立つようになり、特にほうれい線や頬の周りによく見られます。
コラーゲンを増やす働きのあるトラネックスピールやマッサージピール、ジェネシス、クリニック専売の基礎化粧品など少しずつ肌を育てる治療を始めるのをおすすめします。
にきび跡がクレーターのようにくぼんでいる状態
にきびによる炎症が進行して真皮に達すると瘢痕化して癒着が起こり、皮膚表面にクレーター状のへこみが生じます。この状態になるとご自身でのケアは難しくなります。治療法としてはサーマニードル、ディスカバリーピコレーザーのフラクショナルレーザー治療がおすすめです。
当院の治療
トラネックスピール
トラネキサム酸・レチノール配合浸透ピーリングです。7日間で肌を生まれ変わらせるスキンピーリングプログラムで3つの特徴があります。
特徴1 角質除去
クエン酸・酒石酸・バチルス発酵の効果で角質を柔らかくして柔軟にはがれやすくします。
施術後3日目くらいから徐々に薄皮が剥けてきます。
特徴2 肝斑や色素沈着への治療が可能
トラネキサム酸・ビタミンc(アスコルビルグリコシド)・ナイアシンアミドが作用して、メラニンの生成を抑制し、角質層のパリア機能の再構築により肌の水分を維持してくれながら肌にストレスなく治療が可能で、抗炎症作用により、肝斑が悪化する心配もなく安全に治療が可能です。
特徴3 ターンオーバー促進
レチノール・プロピオン酸レチノールの作用でターンオーバーが促進され、ケラチノサイトの増殖促進と分化誘導により表皮が厚くなり、真皮線維芽細胞の活性化によってコラーゲンが産生されて肌に張りが出ます。
また皮脂を抑制する作用もあるためニキビでお悩みの方にとてもおすすめです。
施術方法
トラネックスピールは2ステップで行います。洗顔後のお顔全体に、液体の薬剤を満遍なく塗り吸収させます。その後もう一つのクリーム薬剤を重ねて全体に均一な暑さになるように塗ります。クリニックでの施術はここまでで、お薬がお顔についた状態でご帰宅いただきます。
施術終了後2〜6時間放置し、塗布時間が経過したら水で十分に洗い流してください。 痛みはない施術になります。 施術後3日程度から徐々にお顔全体の皮が剥け始め、1週間程度で剥け終わります。人により、皮剥けの時期に赤みが出たり、ヒリヒリ感や痛みを感じる方もいます。
1〜2週間ほどは乾燥を感じやすくなりますので、無理に皮を剥いたりこすったりせず、しっかりと保湿を心がけてください。 皮剥けが終わると、くすみが改善し、つるんと毛穴が目立たなく、光るようなお肌に生まれ変わります。シミやくすみ、毛穴の開きやニキビがひどい方は月1回程度で繰り返し施術されるとより効果的です。
ディスカバリーピコ
当院が使用している医療機器はイタリアQuanta社「ディスカバリーピコ」になります。
ディスカバリーピコには以下示す通り優れた特徴があります。
- 532nm/1064nm/694nmの3波長のレーザーを搭載している。
- ルビーレーザー(694nm)でのフラクショナル照射が可能である。
- ピコ秒とナノ秒発振の切り替えが可能
- 大きなピークパワーが出せることにより、出力の調節に幅がある。
- スポットサイズが大きく、レーザーが深くまで深達する。
- ピコレーザー製品としては唯一、フラクショナルレーザーで蒸散モードの治療が可能である。
- ビームプロファイルが均一である。
- ピコレーザー製品で唯一、ダブルパルスモードがある。
これだけのスペックを1台に搭載していることにより、メラニン色素の沈着度や活動性、その深さに応じ、適切なパルス幅や波長、エネルギーレベルを設定して、目的に応じてスポット、フラクショナル、トーニングと様々な照射モードに変えることが可能になります。
これにより患者様おひとりおひとりのお肌の悩みや状態に合わせて治療方法を変える「お肌のカスタマイズ治療」が可能となります。
ディスカバリーコンビネーション照射について
ディスカバリーピコレーザーには複数のレーザー波長による照射モードがあり、患者様それぞれのお悩みに適したアプローチが可能となっております。
当院では、しみやくすみ、しわ、毛穴をはじめとした様々なお肌のお悩みに対し、「1064nmピコトーニング」「532nmピコトーニング」「694nmルビートーニング」「QスイッチYAGトーニング」「ダブルパルスモード」「1064nmピコフラクショナル」「694nmルビーフラクショナル」「ジェネシスモード」「1064nmピコスポット」「532nmピコスポット」の中で高い効果が期待できる複数の照射を組み合わせた治療(ディスカバリーコンビネーション照射)による『お肌のカスタマイズ治療』をお勧めしております。
複数のレーザー照射を組み合わせることで、患者様個々のお悩みや症状に幅広く対応し、 しみやくすみの改善はもちろんのこと、毛穴を引き締め、お肌のキメを整え、総合的な美肌ケアが可能となります。
- このようなお悩みをお持ちの患者様にお勧めです。
しみ、くすみ、ニキビ跡、毛穴の開きなどの複数の肌トラブルによるお悩みがある方。
1ヶ月に1回、照射を受けて頂くとより高い効果を期待できます。
ピコフラクショナル照射
ピコフラクショナルレーザーを低出力で照射することにより、真皮に LIOB(Laser-induced Optical Breakdown)と呼ばれる空胞を作ります。これにより真皮のコラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌のハリや毛穴の開き、小じわを改善させます。
ピコレーザーとしては唯一蒸散モードでの照射が可能であるため、開ききった毛穴の治療にも効果的です。炭酸ガスフラクショナルレーザー照射に比べると、施術後のダウンタイムが短く、炎症後色素沈着を生じにくいのが特徴です。
- このようなお悩みをお持ちの患者様にお勧めです。
ニキビ跡・小じわ改善・毛穴の開きなどの肌トラブルがある方。
1〜2ヶ月に1回、照射を受けて頂くとより高い効果を期待できます。
フラクショナルレーザーは痛みを伴うため、麻酔クリームの併用をおすすめしています(麻酔クリーム代別途)。施術後は赤みが2日から1週間程度残ることがあります。肌質や肌の状態により色素沈着をきたすことがあります。
日焼けをされている方、施術部位に傷やヘルペスのある方、妊娠・授乳中の方、悪性腫瘍、糖尿病、光線過敏症、心疾患、脳疾患がある方、てんかん発作の既往のある方は、その他疾患がある方の治療をお断りしております。予めご了承ください。
サーマニードル
お肌に48本のごく細い針を刺し、高周波を流すことで皮膚の深い部分に熱を入れ、加えて針穴から皮膚の深い部分に薬剤を届けることが可能な治療です。
傷を治そうとする力と薬剤の効果によって真皮のコラーゲンが増え、これによって美肌効果や小顔効果が期待できます。
マイクロニードルRFの特徴
レーザー照射と異なり、患者様のお肌の状態にあわせ0.1mm単位で針を刺す深さを調節できます。それにより、狙った患部に対して正確に高周波を照射することが可能で、お肌の表面に火傷や色素沈着などのダメージを与えることなく、肌の奥の方に広範囲でRFによる熱効果を与えることができます。
期待できる効果として、お肌内部からのコラーゲンや保湿成分を増やし、たるみの引き締めや毛穴・にきび跡などのお肌表面の凹凸の改善効果があります。