当院の美容診療について
多くの人が加齢とともに皮膚や顔の造形、体型などに変化を感じるものだと思います。
お肌は張りが失われ、質感も悪くなり、しわや毛穴が目立ちだし、しみやくすみなどが見られるようになります。また、顔の輪郭がぼやけ、シワが深くなり、骨ばった感じやたるんだ感じなど色々なお悩みが出てくるものです。痩せにくくなるなどの体型の変化を感じる方もいるでしょう。
当院では加齢によって生じるお悩みに対して、修復と予防という観点でアプローチすることで、違和感のない自然な美しさを取り戻していくことを治療方針としています。
同じ肌の悩みであっても、患者様それぞれの肌の状態で必要な治療は異なるため、医師の診察の元、必要な治療を順次ご提案し、予防も含めて年間で方針をご相談することも可能です。
近年、医療技術や医療機器の急激な進歩により、より効果的なアンチエイジング治療が可能になりました。
当院では、医療行為としてのレーザー治療や注射・点滴などの治療を、経験豊富な医師が患者様のご希望に合わせて実施しております。
見た目の美しさや若々しさは、心の満足感や心身の健康につながる大切な要素です。
お困りのことがありましたら、ぜひ当院の美容皮膚科・美容外科にご相談ください。
美容医療機器の紹介
ディスカバリーピコ
当院が使用している医療機器はイタリアQuanta社「ディスカバリーピコ」になります。
ディスカバリーピコには以下示す通り優れた特徴があります。
- 532nm/1064nm/694nmの3波長のレーザーを搭載している。
- ルビーレーザー(694nm)でのフラクショナル照射が可能である。
- ピコ秒とナノ秒発振の切り替えが可能
- 大きなピークパワーが出せることにより、出力の調節に幅がある。
- スポットサイズが大きく、レーザーが深くまで深達する。
- ピコレーザー製品としては唯一、フラクショナルレーザーで蒸散モードの治療が可能である。
- ビームプロファイルが均一である。
- ピコレーザー製品で唯一、ダブルパルスモードがある。
これだけのスペックを1台に搭載していることにより、メラニン色素の沈着度や活動性、その深さに応じ、適切なパルス幅や波長、エネルギーレベルを設定して、目的に応じてスポット、フラクショナル、トーニングと様々な照射モードに変えることが可能になります。
これにより患者様おひとりおひとりのお肌の悩みや状態に合わせて治療方法を変える「お肌のカスタマイズ治療」が可能となります。
ピコレーザーの特徴
特徴1 痛みとダウンタイムが少ない
1兆分の1秒「ピコ秒」という非常に短時間のレーザー照射なので、周囲の組織に与えるダメージが少なく、比較的痛みやダウンタイムが少ない治療となります。
※痛みの感じ方は個人差があります。予めご了承ください。
特徴2 短期間で効果を実感しやすい
「ピコ秒」レーザーは、これまでの熱照射ではなく衝撃波によってメラニン色素を細かく粉砕することが可能です。
破砕されたメラニン色素は、代謝機能によって体外に排出されやすいため、少ない施術でシミやタトゥーなどの改善効果を期待できます。
※治療回数は個人差がありますので予めご了承ください。
特徴3 コラーゲン生成による美肌効果が期待できる
ピコレーザーはしみに対する効果だけでなく、肌のターンオーバーやコラーゲン生成を促進、肌のキメやハリを取り戻す、小じわや毛穴の開きを改善など、肌の質感を向上させます。それによって、ワンランク上の美肌効果を期待できます。
ディスカバリーコンビネーション照射について
ディスカバリーピコレーザーには複数のレーザー波長による照射モードがあり、患者様それぞれのお悩みに適したアプローチが可能となっております。
当院では、しみやくすみ、しわ、毛穴をはじめとした様々なお肌のお悩みに対し、「1064nmピコトーニング」「532nmピコトーニング」「694nmルビートーニング」「QスイッチYAGトーニング」「ダブルパルスモード」「1064nmピコフラクショナル」「694nmルビーフラクショナル」「ジェネシスモード」「1064nmピコスポット」「532nmピコスポット」の中で高い効果が期待できる複数の照射を組み合わせた治療(ディスカバリーコンビネーション照射)による『お肌のカスタマイズ治療』をお勧めしております。
複数のレーザー照射を組み合わせることで、患者様個々のお悩みや症状に幅広く対応し、しみやくすみの改善はもちろんのこと、毛穴を引き締め、お肌のキメを整え、総合的な美肌ケアが可能となります。
- このようなお悩みをお持ちの患者様にお勧めです。
しみ、くすみ、ニキビ跡、毛穴の開きなどの複数の肌トラブルによるお悩みがある方。
1ヶ月に1回、照射を受けて頂くとより高い効果を期待できます。
ピコトーニング照射
ピコトーニングは、低出力のレーザーをシャワーのようにお肌に優しく照射していく方法で、「ピコ秒」という従来のトレーニング照射の1000分の1で照射されるため、皮膚の深部にしっかりとレーザーを届け肌に優しくよりスピーディーな治療が可能です。
皮膚の深いところにあるメラニン色素にまでしっかりレーザーを届けます。それにより、肌のくすみや色ムラなどを解消し、肌のトーンを明るくするなど高い美肌効果を期待できます。
- このようなお悩みをお持ちの患者様にお勧めです。
そばかすや色素沈着、しみ・くすみ・肝斑などの肌トラブルがある方。
3~4週に1回、照射を受けて頂くとより高い効果を期待できます。
ピコフラクショナル照射
1)美肌効果
ピコフラクショナルレーザーを低出力で照射することにより、真皮に LIOB(Laser-induced Optical Breakdown)と呼ばれる空胞を作ります。
これにより真皮のコラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌のハリや毛穴の開き、小じわを改善させます。
2)ニキビ跡治療
ピコレーザーとしては唯一蒸散モードでの照射が可能であるため、深いニキビ跡の治療に効果的です。
炭酸ガスフラクショナルレーザー照射に比べると、施術後のダウンタイムが短く、炎症後色素沈着を生じにくいのが特徴です。
- このようなお悩みをお持ちの患者様にお勧めです。
ニキビ跡・小じわ改善・毛穴の開きなどの肌トラブルがある方。
1〜2ヶ月に1回、照射を受けて頂くとより高い効果を期待できます。
ピコスポット照射
高出力のレーザーを、しみ・そばかす・唇のしみ、あざ(ADM・太田母斑)などの気になる部分に対し、ピコ秒(1兆分の1秒)で照射し、レーザーの衝撃波でメラニン色素を粉砕します。光治療で難しい薄いしみやタトゥー、アートメイクの除去が可能です。
- このようなお悩みをお持ちの患者様にお勧めです。
あざ、そばかす、タトゥー・アートメイク、濃いしみ・薄いしみの除去など。
ディスカバリーピコレーザーの治療内容
治療に関する注意事項とおこりうる合併症について
- トーニングはパチパチと優しく弾かれるような弱い痛みがあります。照射直後は赤みが出ますが数時間で治ります。施術後一時的にニキビのような症状が出ることがあります。
- スポット照射はゴムで弾かれるような痛みがあります。しみ治療であれば麻酔は必要ありませんが、タトゥーの治療の際には施術中及び施術後の疼痛緩和のため、局所麻酔注射を併用します(局所麻酔代別途)。
照射後は当日から翌日くらいまで赤みが残ります。その後薄いかさぶたのようなものができて剥がれる場合と、自然経過で薄くなっていく場合とがあります。
肌質や肌の状態により色素沈着を起こす場合がありますが、時間経過とともに改善します。稀に水疱形成や毛包炎のような症状が出ることがあります。 - フラクショナルレーザーは痛みを伴うため、麻酔クリームの併用をおすすめしています(麻酔クリーム代別途)。
施術後は赤みが2日から1週間程度残ることがあります。肌質や肌の状態により色素沈着をきたすことがあります。
日焼けをされている方、施術部位に傷やヘルペスのある方、妊娠・授乳中の方、悪性腫瘍、糖尿病、光線過敏症、心疾患、脳疾患がある方、てんかん発作の既往のある方は、その他疾患がある方の治療をお断りしております。予めご了承ください。
サーマジェン
サーマジェンとは
サーマジェンはラジオ波(RF)という高周波を肌に照射し、リフトアップ効果が期待できる治療です。 深部侵達性を生かし、真皮層内のコラーゲンだけでなく、皮下組織の繊維隔壁や脂肪層にアプローチができるため、お肌を引き締め、フェイスラインを整えます。
医療瘦身用のマシンとして活用されるほど顔痩せの効果が高く、顔をすっきりさせたい方にお勧めです。なお、当院では顔の施術のみ承っておりますので予めご了承ください。
サーマジェンとHIFUの違い
サーマジェンとHIFUはどちらもたるみや引き締めに使いますが、それぞれエネルギーを作用させる肌の層が異なります。
お顔は表皮・真皮層・皮下組織・SMAS筋層・表情筋の5つからできていて、サーマジェンのターゲットは、真皮から皮下組織です。ここに高周波を照射し、熱エネルギーにより収縮を起こして、お顔の皮膚と皮下を引き締めます。 熱は皮膚の表面から2.4mmに届きますが、その影響は4〜5mmの深さまで及びます。
HIFUのターゲットは、肌の奥深くの土台の役目をもつSMAS筋層で、たるみのもとからお肌を引き上げます。
サーマジェンの特徴
Point.1 顔痩せや小顔効果、目元のたるみの引き締めもできる
高周波(RF)による熱エネルギーが、お肌の真皮層に働きかけ、減少しているコラーゲンを修復し、その構造を保つことでお肌が引き締まり、シワやたるみが減ってハリや弾力のある肌に戻すことができます。
また、皮下組織にもアプローチできるため、顔痩せにも高い効果を発揮します。
Point.2 スレッドリフトの併用でたるみに速攻アプローチが可能
サーマジェンとスレッドリフトを併用することで、引き締めと脂肪の位置移動が同時に行えるため、たるみの治療効果がより強く実感いただけます。
特に口横のもたつきなどはスレッドリフトのみでは効果が不十分なため、サーマジェンの熱治療により引き締めが有効です。
Point.3 HIFUと併用治療で若返り効果UP
サーマジェンとHIFU(ハイフ)は、「たるみに効果がある」ことは共通していますが、作用する深さや熱の伝え方が異なり、たるみへの効果に違いがあります
サーマジェンは、広範囲にラジオ波を照射してコラーゲンを増殖・活性化させ、肌の引き締め効果や顔痩せ効果が高い一方、HIFU(ハイフ)はSMAS筋膜という皮膚を支える土台に作用し、下がった組織を持ち上げます。
これらを組み合わせることで、顔全体のたるみの改善やリフトアップ効果が期待できます。
ダウンタイムはほとんどございません
肌内部に熱エネルギーを照射するため、通常のダウンタイムで見られる腫れや赤みが出づらく、ダウンタイムはほとんどありません。個人差はありますが、痛みはほとんどなく、稀に軽い痛みや熱感を生じる程度です。なお、施術直後に赤みや腫れが生じることもありますが、数分から長くとも数日で治まります。
ただし、施術当日や翌日に入浴や激しい運動、飲酒をしてしまうと、炎症によるむくみが生じる場合がありますのでご注意ください。
施術詳細
処置時間 | 約1時間 |
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施術後の経過 | 施術後は入浴、サウナ等の発汗行為、激しい運動はお控えください。 |
入浴・洗顔 | 施術当日は入浴、サウナ等の発汗行為はお控えください。 なお、当日のシャワー、洗顔はして頂いて構いません。 |
メイク | 当日からして頂いて構いません。 |
合併症・リスク | 経過に伴い、稀に施術部位の赤み、腫脹、ミミズ腫れ、火傷、痂皮形成、色素沈着、筋肉痛のなどが生じる場合がございます。 いずれも早期治療にて改善が可能のため、万が一、異常を感じた場合は、早めに当院医師にご相談ください。 |
※妊娠の可能性がある場合は、治療内容によってお受け出来ない場合もございます。
必ず医師にご相談ください。
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションは比較的高電圧(50V以上)を短時間負荷することで、お肌表面の角層の構造を変化させ、普段では皮膚の奥まで入らない美容成分を大量に導入する施術です。
電力で美容成分を浸透させるのはイオン導入と同じですが、電圧や負荷時間が異なり、エレクトロポレーションではお肌に孔(あな)を開けることで、ヒアルロン酸やトラネキサム酸などの分子量の大きい成分も肌の奥深くまで浸透させられます。
そのため、エレクトロポレーションの浸透力は、イオン導入に比べて20倍以上と非常に強力です 痛みのない施術ですので、痛みが苦手な方でも安心してお受けいただける施術です。
施術詳細
処置時間 | 20分ほどで完了します。 |
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入浴・洗顔 | 治療直後から入浴、洗顔をして頂いて構いません。 |
メイク | 治療直後からして頂いて構いません。 |
合併症・リスク | 稀にお薬の影響で赤みや痛みが生じることがありますが、自然に治るものです。成分によってはアレルギー症状が起こる場合もあります。 |
治療に関する注意事項
歯列矯正をしている方、ペースメーカー・除細動器を使用している方など体内に金属類がある方はお断りしております。
予めご了承ください。
各種点滴治療に対応
プラセンタ、白玉注射として知られるグルタチオン点滴、高濃度ビタミンCといった、お肌の瑞々しさを保ち、美白効果が期待される成分を、皮下に直接注射、あるいは点滴で注入することにより、内服よりも高い美容効果を発揮します。また、免疫力を高める効果や疲労回復効果のある点滴も取り扱っております。
当院では様々な美容注射や点滴メニューをご用意しており、患者様のご希望や状態にあわせた最適な効果が得られるよう取り組んでいます。
注射や点滴等の医療行為を正式に行うことができるのは、医療機関のみとなっております。
その他、お肌についてお悩みのことがあればお気軽にご相談ください。
ピアスの穴開けについて
ピアスの穴開けは医療行為に該当するため、医療機関でしか施術を受けることができません。
医療機関でピアスを開けることには、トラブル時に薬の処方が受けられる、麻酔を使えるので痛みが少ない、といったメリットがあります。 また、人に施術してもらえるため、仕上がりのきれいさも期待できます。
当院でのピアス開けでは、まず医師の診察を受けて穴を開ける位置などを確認した後、医師がピアッサーで穴を開けていきます。 穴あけと同時にピアスが装着され、装着時の一瞬のみ刺激がありますが麻酔を用いずに行うことができます。 自分で穴を開けるのは不安という方におすすめの施術です。
一般的な耳たぶ以外の部位にも対応できる場合もありますので、詳しくは医師にご相談ください。